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【受注生産品】フロートケーブル【三ツ星】

製品ニュース

電気を供給する電線は陸上はもちろん、地下、海底、海上など過酷なシーンにも対応しなければなりません。特に海底、海上などは岩礁や漂流物により、断線の可能性が極めて高くなります。従来はウキを付ける方法しかありませんでしが、取付に時間・手間が掛かり、更には対象のケーブル自体にも保護カバーを付ける必要があることなどメンテナンスや取り回しにも難点が御座います。今回ご紹介するのはケーブル自体に浮力をもたせた、『フロートケーブル』です。通常のケーブルを発泡被覆材で覆うことでケーブルに浮力を持たせることが出来ます。

電線が浮く!?フロートケーブルのご案内

用途により異なりますが、電力を供給する電線はほとんどが銅で構成されている為、非常に重量物になります。
水中や海上など、過酷な環境での電線の損傷は一大事。
浮かせることで海底を引きずることがなくなり、ケーブル寿命を伸ばすことができます。

『フロートケーブル』は通常のケーブルに発泡被覆材で覆うことでケーブルに浮力を持たせています。
主として、河川、海中で使用する現場を想定しており、泥水の中でも浮かぶので災害等の泥水現場でも視認できます。
他にも、発泡被覆材はプロテクター効果を持ち合わせており、外部からの損傷を防ぐことができ地上でも活躍できます。

【導入実績】
①潜水士用操作線ケーブル
耐屈曲性ソフトビニルキャブタイヤコード
SX-VCTF(U)
②水中土木機械(水中バックホウ)の動力線ケーブル
ゴムキャブタイヤケーブル
3PNCT/E(U)
③水中お掃除ロボット(プールの掃除を自動で行うロボット)
耐屈曲性キャブタイヤケーブル
BR-MCT(U)

※フロートケーブルは既存製品コードの末尾に(U)がつきます。
水中バックホウ.PNG 水中バックホウ(浅瀬.PNG

ご依頼に沿った用途で提案させて頂きます。

御見積の際は以下情報のご連絡をお願い致します。

①どのようなフロートケーブルが必要ですか。
完全に浮かばせる「完全浮力」を持つケーブルか水中に、ただよう浮力の「中性浮力」を持ったケーブルか。
(ケーブル外径に応じた浮力値を計算したうえで設計致します。)

②どのような用途で使用されますか。
ex.)水中バックホウの電力線、水中ポンプの電力線など

③どのような機械間を接続されますか。
ex.)発電機⇔水中ポンプ、発電機⇔水中溶接など

④どのような環境でお使いになりますか。
ex.)岸壁近くで使用、水深〇mで使用、温泉で使用、船上で使用、海水/淡水などなど

⑤ご使用中のケーブルについて
電線サイズ、条長、使用電流(電圧)


以下、過去のQ&Aをご案内致します。


【ご質問】
Q1. 発泡被覆材の材質は?
A1. 発泡塩ビです。

Q2.濡れた場合、加水分解が起こりますか?
A2. 濡れても加水分解は起こりません。塩ビは海水に対してほとんど影響がない為、分解反応等は起こりません。

Q3. 発泡被覆材に水分が滲みこむような特性はありますか?
A3.スポンジのように水を吸収する特性はありません。

Q4.設計耐用年数はありますか?
A4.耐用年数は3~5年を想定しています 。(ただし、紫外線により発泡被覆材の変色の可能性はありますが品質には問題ございません)

Q5.ケーブルに対しての負荷は?
A5.ケーブルの発泡被覆材はプロテクター効果を発揮するため、ケーブル本体の負担は軽減します。
水に浸けている間はフロートケーブルに対し自重が掛からないため、端末部への負担は軽減できます。


Q6. 浮力はどのように調整するのですか?
A6. 浮力は発泡被覆材の材質を変えるのではなく、厚みを変えることによって、浮力を調整できます。

Q7. 被覆材の色は複数あるのですか
A7. 黒色、青色、黄色にてご案内可能です。

お問い合わせ、お待ちしております。

【メーカー】 株式会社三ツ星 お問合せはこちら